山西省 鉱産物概要

山西省の鉱産物の種類が多いほかに、埋蔵量も非常に豊富であります。
特に石炭、アルミナ、耐火粘土、ボーキサイト、バーライト、ガリウム、プラチナなどの埋蔵量は中国で一番多いです。
ルチル、マグネシウム塩、ボウショウの埋蔵量は第二位となります。
カリウム長石、フェロチタン、石灰石なども多く埋蔵しております。
石炭は山西省のメイン鉱産物で、埋蔵総量は8700億トンで、“石炭の郷”と呼ばれています。

山西省の石炭資源の特色
1、種類が多い
2、品質が優れる
3、鉱層構造が簡単

当社は山西省の駐日本経貿事務所として多くの生産企業と緊密な関係を持っております。

コークス

鋳物用コークス

高炉用コークス

山西省は石炭原料の豊富に恵まれて、コークスを生産する大手工場が多く建てられて、年間生産量が3500万トンとなり、中国総生産量の30%以上を占めています。各工場は環境要求、市場需要によりほとんど先進的な生産設備と分析設備などを
導入し、コークスの品質も一段と善くなってきました。
中国税関の統計により、山西省のコークス輸出量は1000万トン(直接、間接)に達し、中国総輸出量の75%余を占め、世界コークス総貿易額の50%を占めています。
去年12月、中国商務部はコークス市場を統一管理するため、コークスを輸出できる48社の大手企業名を公布しました。
そのうち、コークスの輸出権を持つ山西省の会社は38社を占めていました。
天利実業はコークスを輸出できる会社のひとつで、山西省の第5位の輸出会社であります。
天利実業は総合商社として、数年のコークス輸出経験があり、自社工場以外に多数のコークス工場と機密関係を持ち、アジア、アメリカ、ヨーロッパなどの多国に輸出をしています。
特に去年日本に15万トン余輸出しました。今まで海外でコークスの品質などに高く評価されています。

ボーキサイト

ボーキサイトは、アルミニウムの原料であり、酸化アルミニウム
(Al2O3、アルミナ)を52~57%含む鉱石であります。
実際にはギブス石、ベーム石、ベーム石と組成は同じながら、層状結晶の構造が異なるダイヤスポアなどの水酸化アルミニウム鉱物の混合物であり、厳密に言えば鉱物ではありません。色彩は変化に富み、赤灰色を基調とし、白、黒、緑を帯びることがあります。形状は豆状であります。比重は2.5、硬度は1~3と柔らかいです。

アルミニウムの原料以外に、鉄鋼業、耐火用混合材、アルミナセメントの素材として用います。比熱が大きいのでパッシブソーラーハウスの蓄熱材として使用されているようです。
アルミニウムは非常にありふれた元素であり、地殻中には3番目に多く存在するが、そのほとんどがアルミナケイ酸塩として存在します。これはケイ素との結合が強く精錬が難しいため、ボーキサイト以外の鉱物から取り出すことは経済的に見合わないです。

ボーキサイトからアルミニウムを精錬するためには、まず不純物である二酸化ケイ素と酸化鉄を除く必要があります。生産方法と用途などによりボーキサイトは下記の種類があります。
粗ボーキサイト、耐火物焼成ボーキサイト、焼成ボーキサイト粉、シャフト炉ボーキサイト、回転炉ボーキサイト、研磨用ボーキサイトなどがあります。

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銑鉄

銑鉄(pigiron)とは高炉や電気炉などで鉄鉱石を還元して取出した鉄のことです。純鉄の融点よりも低い融点の鉄ー炭素系状態図の共晶点(炭素4.25%)で、鉄を取り出すため炭素含有量が高い。銑鉄は硬いが、衝撃を与えると割れやすい、構造用材料に使われないです。中国では紀元前12世紀から紀元前3世紀の周で、すでに銑鉄を生産していました。
山西省は豊富なコークスと鉄鉱石という原料に恵まれ、鋼鉄と銑鉄の生産工場が100社余に昇ってきました。世界特殊鋼トップ10の太原鉄鋼集団のほか、長鋼及び多くの大手民間製鉄企業もあります。
山西省の鋳物用銑鉄と製鋼用銑鉄は中国での大手製鋼工場に売り込むほかに、多くも輸出されています。内外のユーザー様に高く評価されています。

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ムライト

結晶水を含まっていない耐火物原料は結晶状態によりカイヤナイト、シリマナイト、アンダルサイトなどの三種類の鉱物に分けられています。これらの鉱物はすべて耐火物原料となるが、高温で単味の焼成によりムライトを造ることが出来ます。

ムライト化する温度はカイヤナイトが1100~1410℃、アンダルサイトが1410~1500℃、シリマナイトが1500~1625℃であります。SiO2の化学式で、Al2O3ーSiO2系化合物の熱化学反応の再終結晶であります。
ムライトは3Al2O3・2SiO2の化学式で、Al2O3ーSiO2系化合物の熱化学反応の再終結晶であります。

 

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